白夜の空

まんがタイムきらら作品の感想とか。

まんがタイムきららMAX2023年9月号感想

MAX感想です。

 

表紙は『こみっくがーるずはんざわかおり先生の再登場作『アイドルビーバック!』。はんざわ先生の人気に相応しい鳴り物入りでの再登場ですね。

 

『アイドルビーバック!』

 2Pで完結したぞおい。というわけでタイトルどおり地下アイドルもののようですね。

 桜井あんじゅさん(18)だいぶ幼いですね…かおす先生とはまた別の方向性のほっとけなさだ…。アイドルグループ解散→メイドカフェとかいろいろと心配にならなくもない職歴な気もしますが…。

 そして出会った謎の中1女子ことブラックカメリアP。興奮してるあんじゅにゃん割りと本気でキモいな…。

 今後は二人三脚のアイドルビーバックストーリーが始まってしまう?!というわけですね。1話のツカミとしてはかなりいいと思いました。主人公のあんじゅのアイドルに対する思いの強さをはっきりと語らせたうえで、あえてアイドルに戻るよう望むブラックカメリアPを見せることで今後の波乱を予測させてきてとても先の気になるよい1話ですね。今後とも楽しみにしております。

 そしてワイド4コマなんですねこの作品。少しずつ増えてきてる形式ですが、1コマの中に複数キャラを入れて掛け合いを見せやすくする事ができるとか、セリフが多くなっても画面がごちゃつきにくいとかそういうメリットがあるんですかね。

 個人的には伝統的な1P8コマの定形に収めたうえでその構造を踏まえた作品創りこそが4コマまんがの醍醐味だとは思っていますが、雑誌の中にいくつかワイド作品がある程度ならいいかな…という感じ。出版側の理由としては、ストックが溜まりやすくて単行本発売サイクルを早められるというメリットがあるとか聞きますね。確かに4コマの単行本ってほぼ年1しか出ないからなかなか話題になりにくいところもある気がしますし、それで4コマまんが業界が盛り上がるならよいことだと思いますね。ふつうの作家の倍連載すれば倍出せるというアホみたいな理論に乗っかった得能正太郎先生はほんとうにすごいけどやっぱりどこかおかしい。

 

『へるしーへありーすけありー』

 初登場スペシャルゲスト。まずカラーページの使い方がうまいですね。ポップな3コマからあえて白黒にしてオチをつける4コマが目立つ。

 そして主人公の波止場七草さん。絵以外なんにもできないといういわゆる「芸術家タイプ」なひと…。色素薄めで儚げな見た目なのは超不健康からきているうえにメンタルも弱めでなかなかヤバそうなことになってますね。

 なるほどこの作品もきらら定番の芸術モノのカテゴリに入るんですね…。割りとマジできららにおける美術モノは美術となにを掛け合わせるかによって無数のバリエーションがあり、『幸腹グラフィティ』『神様とクインテット』『どうして私が美術科に!?』『六条さんのアトリビュート』などなど数多の名作を生み出してきたフォーマットなので期待大です。

 そしてこの作品がなにを掛け合わせてきたかと思ったら「美術」×「不健康」×「妖怪」!? なかなかにクセ強そうですね…。妖怪といっても血を吸うという「のぶすま」だったり最近地味に流行っている気がする吸血鬼モノのテイストを取り入れてもいるのかも。

 あまりにもインパクトの強すぎる「いやまっっっっっず」のコマ。次のコマでも写植を使わずへにょへにょした書き文字で放心しているのを見せたりとあまりにも不健康すぎる不味さなんでしょうね…。

ともかくとても印象的で面白いゲスト1話だったので次回以降も楽しみですね。ぜひ連載昇格してほしいところです。

 

『この教室にはXXXがいる!』

 ほぼ先生一人であれこれ話を回してくスタイルが独特で結構好きかも。

 ちょうどゲスト3話くらいでいい感じにまとまりそうでちょうどいい作品って感じがとてもしますね。絵柄のデフォルメ具合とかゆるめの書き文字のバリエーションの多さとか程よくて好き。ときどきあるなんとなくこれすきかも~ってなる感じの作品かな…。

 連載昇格はちょっと難しいかなって感じだけどゲスト3話ぶんでほどよく楽しめそうなので次回も楽しみにしております。

 

気づいたら新連載とゲストしか感想書いてないや今回。

たまにはいいか。