白夜の空

まんがタイムきらら作品の感想とか。

まんがタイムきららMAX2023年4月号感想

 MAX感想です。

 

 

ちょくちょく亡霊が湧き出してくるなこの雑誌。成仏してください。

 

 

こみっくがーるず

 とうとう最終回を迎えてしまいました。

 最終話としては最初3Pでとてもきれいに収められております。

 自信がなくてよわよわな主人公のはしりでもあったかおす先生ですが、傷付いても何度でも立ち上がる心の強さはつねづね強調されていましたね。

 最後にはこの4人で締めにかかるのは感慨深いですね。そして最終回でタイトル回収する作品は名作の法則にもしっかり則ってよい。

 なんにせよはんざわかおり先生はたいへんお疲れ様でした。次回作も楽しみにしております。

 

『マグロちゃんは食べられたい!』

 両親公認になったみさき&まぐろ。

 それにしてもまぐろはけっこう長く人間社会で暮らしているにも関わらず全くスタンスがブレませんね…。きららの異種交流ものだとすぐその辺りなあなあになりがちなので、独特の立ち位置ですね。それでも「食べられる」ことが至上命題としてあるだけで家族としての交流はできているので、今後の変化するところと変化しないところが楽しみですね。

 

『ななどなどなど』

 今月は高倫理感ヤンデレ高山萌のオリジン。吉岡るるさんとの出会いで運命感じちゃったのはまあわかるんですけど、どうして今はあんなのになってしまったのでしょうか…バレンタイン回はヤバかったですね。本質的に真面目でまともなのに、それゆえに方向性がおかしなとこへ行きがちな個性は見ていて面白いので今後とも伸ばしていっていただきたいですところです。

 ところでポニテ似合ってますね高山さん。

 そしてクラス替えですが、小町&萌が1組、るる一人が5組、ななどは名前なしという三者三様の結果に。死にそうな顔してるけど吉岡さん大丈夫なんですかね。

……ここで休載すんの?!

 

 

『ニブンノハチジュウハチ』

 奏さん3話にしてすでにアホみたいな顔が板につきまくってますね。こっちが顔芸枠だったか……。

 そして新キャラですよ。しっかり者ギャルの松永来夢さんとお嬢様の清花茜音凛蘭柚香蓮さん。何の何の何?!

 名前のインパクトに持っていかれすぎてますが、ゆずさんはピアノも得意でその他いろいろ楽器に詳しく、ですわ口調といいいかにもお嬢様って感じですね。

 そして来夢さんは楽器未経験なうえ、ゆずさんとは中学からの付き合いの昔馴染みのギャル。最近ギャルとは世話好きでしっかり者というのがすっかり定番になってきていますね。既にツッコミ役が板についていますが、こういうまともな皮をかぶったキャラがだんだん頭のおかしさを出してくるのが有馬先生の持ち味なので、今後の展開が楽しみですね。

 そのうち書きたいとは思っているのですが、有馬先生の前作『はんどすたんど!』はシームレスにボケとツッコミがシフトする何度読んでも笑える体操ギャグ4コマなのでぜひ皆さん読んでください。

 そして無事連載決定おめでとうございます。タイトルも新たに『エイティエイトを2でわって』と決まってめでたい。来月からも生きる楽しみがひとつ増えました。

 

 

『てくてくっ!秘密リサーチ』

 第2話です。

 フィールドワークがテーマだったんですね。そして今回はトマソンがテーマ。

 トマソン懐かしいですね。一定世代より上のオタクはVOWとか読んでましたよね…。

 いつ消えてしまうか分からないものだからこそ、その一瞬を切り取って記録しておくことが楽しいって気持ちはわかりますね。変わるもの消えるものがあるからこそ、そうではないものが際立つところもありますし。

 今回の舞台が秋葉原ってことですが、この無用欄干はじっさいに存在してたりするものでしょうか。聖地巡礼者いそうですね。

 そしてこちらの作品も連載決定ということでめでたい。

 

 

六波羅探題におまかせだいっ!』

 去年『亜九龍伝』読み切りのなまず先生の再登場ゲスト。絵柄がシャープでカッコいいですね。前作もハードでダークな作風に合った画風だったので再登場はひっそりと嬉しい。

 昨年の大河ドラマやなんかで鎌倉時代が今熱い!という流れがきららに来てしまった。とうとう北条義宗北条時輔まで女体化する時代か……。と憂いても仕方ないですがこの作品もけっこう世界観は暗いものになりそうですね。さっそく殺人事件がおきてますし。そもそもきららでサスペンスものや歴史ものはたいへん珍しいですし、新しい風を吹き込む存在としてぜひ頑張って頂きたいところです。

 

 

今回はこの程度で。