白夜の空

まんがタイムきらら作品の感想とか。

1月に読んだ本

備忘録的に先月読んだ本をまとめてみる。

備忘録なのであんまり感想とかは書きません多分。

 

 

『無理ゲー社会』

いわゆるメリトクラシー的社会における分断と意識の断絶、それにともなう社会のいわゆる下位層における絶望感の分析。公正世界信念とか陰謀論が流行るのはヒトの認知能力の限りがあるせいとか。

個人の欲望を叶えるためには資本主義社会が最適解である一方で、「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」というゲームに強制的に全員が乗せられてる社会は健全ではないけど、まだまだそういう土俵から降りられるのはごく限られたひとだけですよね。

 

 

ドーパミン中毒』

ドーパミンが分泌されるのは餌が豊富にある環境からのシグナル応答が本来の反応。今ではそれ以外の行動でも簡単にドーパミン分泌されるせいで本来必要でないところで依存になるひと多いよねって話。

あらゆるドーパミンが分泌される行為が中毒性になるとはいえ、冷水浴によっても大量のドーパミンが出るというのはわりと盲点でした。最近流行りの「ととのう」もここに近いものがあるような気がして勝手に危険視しているとこある。

 

 

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』

最近話題のHSPとかの話。

基本的に「自分の特性を理解した上で少しずつコントロールしましょう」「周りの人にも自分のことを伝えて理解してもらうとともに自分でもできることから歩み寄りましょう」というだけのことだけどわりと具体的かつちょっとしたことから書かれていて腑に落ちやすいと思った。

 

 

『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』

うろ覚えってあるよねって話と司書さんすごいねって話。

 

 

『絶望の国の幸福な若者たち』

日本の明治革命は時期的に民主主義ではなく産業革命を模範として作り上げたおかげで全体主義国家としてのまとまりに重点をおくことができてその後の経済・軍事的成長につながったって話がけっこう新鮮だったけど、よく考えたら歴史の授業でやったわ。富国強兵殖産興業ってやつね。

とくに本編とは関係ないんだけど注釈がいっぱいついてて割りと読みにくかった。物理書籍では版組が違って随時注釈が参照しやすい作りになってたらしいけど、電書だとそういうところにデメリットが出てくるのか…

 

 

『ロボット薬局』

Amazon薬局の参入による調剤薬局業務の展望について。

機械導入で薬剤師の業務を在宅業務へシフトさせれば人員減らさずに利益上がるよって提案も出てたけどどこまで実現性があるのかは疑問。現状ではやはり仕事は転換せずテクニシャンの導入で目先のコストカットを目指す会社が大半じゃないですかね。

箱出し調剤のほうがいろいろと効率的になるってのは同意。

 

 

ことし1年くらいは続けられるといいなあ。