白夜の空

まんがタイムきらら作品の感想とか。

まんがタイムきららMAX2018年2月号感想

今年最後の記事はいつものMAX感想です。

まんがタイムきららMAX2018年2月号

 

 シャロちゃん舞踏会の巻。気合い入れておしゃれしたら仮装大会でした。

 発散するために無礼講ってのはいい趣向ですけど、この学校の子たちそこまで抑圧されてる感じでもないですよね…おもに吹き矢部部長さんとか。

 そんな吹き矢部部長さんも再登場。リゼちゃんと昔馴染みとかマジすか。

 それはそれとしてリゼ×シャロの関係性も初期からみると大幅に変動しましたよね。序盤の一方的にシャロちゃんが憧れてたところから、リゼ先輩のかっこいいところと同じくらいいろいろとズレてて心配なところを見たうえで冗談を言い合えるくらい仲良しになったのは感慨深いです。この作品自体がかなり「人間関係の変遷」をテーマにしてる節があるのでとても腑に落ちる展開なんですが、そろそろストーリー的に終章の序章くらいに入ってきた感があってちょっとさみしいです。

 

 掲載順位が謎に高い。いやほんとになんでこんなとこにいるんだろう…どっちかというと巻末向きな作風では?

 今月は食パン。圧縮して食うのとか耳だけ残してテレビ!とかみんなやるのね…

 ちなみに正式名称知らないネタでよく出てくるアレはバッグクロージャーっていうらしいですね。もうぼちぼち正式名称知らないネタでメジャーになってる気もしますが。

 

  • 『JKすぷらっしゅ!』

 またしても新キャラ登場。存在自体は示唆されていたいさぎんの妹さんですね。

 水着の不審者を見たら即防犯ブザーを鳴らす辺り潔さんの教育がよく出来ている…。

 そんな妹さんこと紗江ちゃんもこの作品らしくちょっとヘンな子っぽいですね。お姉ちゃんとケイちゃんのただならぬ関係に気づくあたりは鋭い子なんでしょうけど、そこはお姉ちゃんに問い詰めたほうがおもしろいことになりそうです。

 

  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』

 スペシャルゲスト1話。扉絵の筆文字がきらら作品にはあまりない感じでオシャレ。

  ぼっち女子後藤ひとりさん、バンドやりたさを抱えながらもコミュ障が災いしてギターが友達状態。他人にアピールするためにひっそりとグッズ置いたりするあたりが非常に共感の持てるコミュ障具合でいたたまれないですね…。

 そんな彼女が伊地知虹夏さん(コミュ強)に誘われてライブハウスで演奏することに…という第1話でした。来月の「とっても楽しいこと」が楽しみです。

 ところで、「ベースは『変人』って言われると喜ぶ」っての偏見じゃないですかね?

 

 急にきた琉姫&翼過去回。カラーページの塗りの質感をいつもと大幅に変えて時間の経過を表現するのはテクニカルですね…。はんざわ先生こういう水彩調の塗りもとっても綺麗でしゅごい。

 ある種反抗の手段としてまんがを描くことを続ける翼さんを心配する琉姫さんですが、まんがを描くのも寮に入るのも翼さんのためにという琉姫さん本人の方が逆に脆さを見せつつ次回に続くという不穏な引き。

 『New Game!』の最新話でも遠山さんが同じような悩みをチラ見せしてましたが、誰かのお世話をすることがアイデンティティになってるキャラがその相手から離れて「自分のなかにはどんな精神的支柱があるのか」というところを見つめ直す展開は大好物なので次回が心配かつ楽しみですね。

 

 

MAXは連載陣は相変わらず安定した面白さですし、ゲスト&新連載も佳作が徐々に揃ってきた感じですね。まだまだ長期連載陣以外の薄さはありますけど今後がまた楽しみになってきたと思います。