白夜の空

まんがタイムきらら作品の感想とか。

まんがタイムきららミラク2017年12月号感想

 ミラク休刊してしまいましたね。いやーぜんぜんまったくおもいもよらなかったなー(棒)
 ミラクはちょうどきらら4コマを本格的に読み始めたころに創刊されたこともあって毎月欠かさず買っていたので、ある意味感慨深いものがあります。この辺はおいおい別記事で語ってみようかなーと思います。

 当初から『もっと自由に、4コマを』のキャッチフレーズのもとで連載経験のない作家さんばかりを迎えたりと他誌との差別化を図っていた雑誌だったのですが、長く続くうちにきらら他誌との違いが薄くなっていたという事情もあったのかと邪推してしまいます。


 まあ数ヶ月前から急に主力連載が終わってゲストが増えたりと予兆らしきものがあったのは確かですが、新連載も増えてましたしホントに終わってしまうのはやはり悲しいですね…。
 今思えば『mono』のあfろ先生、『がんくつ荘』の鴻巣先生は最初から移籍する前提の連載開始だったんでしょうね…どちらも過去作実績のある方ですし。
なにはともあれ、7年間毎月たいへん楽しませていただきました。作家の皆様、編集部スタッフの皆様には感謝しきりです。今まで本当にお疲れ様でした!

 

 

 八番占試験終了の巻、かつ新キャラ加入フェイトエピソード終了の巻。
謎の少女りらの正体は学校の理事長の娘でした。まあありがちっちゃそうかも。
 あいかわらず深く物事を考えない千矢がグイグイ押し込んで「視られるものなら視てみればいい」という言質を引き出したところで勝ちみたいなものですね。そのあたりのいい意味でのデリカシーのなさと純粋さでツンツン系の紺・小梅・佐久隊長・臣と攻略してきた千矢の魅力の勝利。

 ところで、今までは千矢に極度の負担をかけていたくろう占いですが今回はまったくそんなことなかったのはどういうことなんでしょうかね?成長の賜物?それともくろう様の意志的ななにかでしょうか。

 

 存在自体は示唆されていた羊ケ丘さん(妹)登場の巻。姉と違っていろいろ大きいですね。
 それにしてもめざめさんちょっと情緒不安定すぎませんか?コミュ障具合が不夜城さんといろいろ気が合いそうな気がします。まあ今月で白仙ちゃんとの仲もけっこう深まったようなので、今後も白仙ちゃんのおもちゃその2として活躍してくれそうです。

 そして最終ページでの羊ケ丘さん(姉)の不穏な発言。順当に取れば不夜城さんの連載の打ち切りとかそういうのでしょうが、基本的にアホみたいなことばっかやってるこの作品で今後多少なりともシリアスな方向性に振るのか今までのノリのまま行くのかは気になるところですね。

 

  • 『まちとびカルテット』

 早すぎる最終回。本当にもったいないとしか言いようがない…。
 いきなり休載を挟んでみたりその後の2話で作画がだいぶかんたんな感じになってたりと不安要素もあったんですが、特にカラーページのイラストの美しさはここ最近では出色のものだと思ってたので、きららベースへ移籍してでも続けて欲しかった作品ですね…。

 それにしても各自がそれぞれ得意技を披露してフィニッシュとか完全にバトルまんがですね。この辺のきららではあんまり見ないストーリー文法や4コマ枠に収まりきらない大胆なぶち抜き一枚絵など、実に自由さの溢れる最後のミラク作品に相応しい一作だと感じました。
 市倉とかげ先生の次回作にも期待しております。

 

  • 『 となり暮らしのねこめがね』

 テイとレンは2年前から一緒だったのですね。そりゃいろいろと仲良しになるよなあと思う反面、それだけほぼ同居みたいな状態の割にはちょっと精神的に距離があるなあという気もしないでもない。

 毎回あまりストーリー的につながりのない単発話ばかりなので、彼女らの生活をごく断片的に覗いているようなよくわからない背徳感を常に覚える作品でした。
 最初はまた桜Trickフォロワーみたいな作品が始まったなーとも思ってたのですが、独特の空気感を楽しめる佳作でした。
この作品も単行本化できなかったのがもったいない作品です。

 

  • 『空想ガールズ。』

異世界転生編。
 ひよこ&こいと組とおとぎ&はなび組は混ぜるな危険ですね。ツッコミがまるで追いついていない。
 はなびちゃんは魔王おとぎに城に連れ込まれるってところでナニを想像したんですかね…その城って実は城みたいなホテルじゃないですか? #いかがわしい
 ところでRPGっていうかDQ世界でツボが割れるようになったのって7からでしたっけ。その辺を当然のように話されると世代差を感じますね…。

 この作品も終わってしまって残念ではあるのですが、ぶっちゃけゆゆ式と作風が被りまくってたのでまあ本誌への移籍は無理だったですよね…。

 

 すれ違いからケンカ別れ寸前からの追いかけて何やかんや、みんなも協力してどうこう、と展開としてはわりときらら作品最終回っぽさを出してきてるんですけど、そもそも前提が何一つ合ってないから困惑せざるを得ない。

 それでもむりやりいい話っぽく終わらせようとしたかと思ったら突然すぎる爆発オチ&顔丸オチでちろり先生へのツッコミが追いつかない。あまりにも急展開すぎて笑えるという掲載誌の休載すら逆手に取る姿勢はギャグ漫画として流石です。

 
やっぱミラクは筆が進んでよいです。結局最初で最後になってしまったのですが、まあこれを書くためにブログ開設したようなものなので満足。